民間伝承におけるごぼうの利用法


「大和の食文化」著者:冨岡典子先生(近畿大学)

ごぼうふりふり

何の言葉でしょうか?
「大和の食文化」では、奈良県で良いことを表現する言葉であると記載されています。
実際、奈良県のひとに確認したところ、最近は聞いたとこがないということでしたが・・・

どちらにしても、奈良県の古い文化を大切にしている地域では、正月などの大切な祭事にごぼうがよくつかわれています。
五穀豊穣、子孫繁栄、ほそくながく堅実な家庭生活を祈る、縁起の良いお供え物なのですね。

冨岡先生が調べられた日本の民間伝承におけるごぼうの利用法を紹介します。

こうした利用法は、地域ごとに伝わった利用法です。
実際に効果があるかどうかは、科学的には証明されていません。
ただし、それは科学的な研究がされていないということなので、なにかしら関係はあるかもしれません。
研究が進められるといいですね

ごぼうの歴史

日本人はごぼうが大好きです。
きんぴらごぼうは、とても美味しいし、日本にしかありません。
ごぼうの研究は、すでに中国や韓国も始まっています。
私たちは、あまりに身近な野菜として見落としていたのかもしれません。
今こそ、ごぼうの素晴らしさを見直しましょう!!

ということで、まずはごぼうの基礎知識をまとめてみました。

 由来:ユーラシア大陸原産
 学名:Arctium lappa L.
 英名:Burdock
 栽培:日本、中国、台湾
 効能:整腸、抗炎症、利尿、血糖改善効果(ハーブ大辞典、薬用植物辞典)
 歴史:平安時代後期に野菜化

「備荒草木図びこうそうもくず」
「野山に自生するものは、葉をゆでて食べると良い」と書かれています。
このようにごぼうは、根だけではなく、葉も薬草として利用されてきました。

平安時代後期には、重要野菜として記録が残されています。
しゃきしゃきとした食感と香りが日本人に好まれ、健康にもよい野菜として定着してきました。

江戸時代の農書「田法記」には、「牛蒡こそ田畑一の作りもの銀に積もりて並ぶものなし」とも記され、価値の高い野菜だったことが伺えます。

近畿大学の冨岡先生は、縄文時代の貝塚から、ごぼうの種が発見されたといわれていました。
その歴史はとても深いのですね。

ごぼうの種(牛蒡子)
ごぼうの種は、中国で漢方薬として利用される。日本では医薬品扱い。
有効成分:アルクチン、アルクチゲニン
     抗炎症作用などの効能があり、民間療法として、乳腺炎や喉炎症などに利用される。

近代になって、ごぼうは食べ方も次々に進化しています。
ごぼうをマヨネーズで和えたごぼうサラダも美味しいですよね。
きんぴらバーガーやごぼうバーグなど、最近ではスイーツやお菓子にもなっています。
この古くて新しい「ごぼう」を、みんなでもっとたべましょう!