近畿大学冨岡典子先生訪問日記

   9月2日台風接近のさなか:cry: 奈良桜井に行き「日本の食文化や大和

の食分化の著者」冨岡典子先生とおなじみあじかん研究部井上様

がごぼうや日本の食文化についての討議をするとういう事で取材

させて頂きました。

近鉄桜井駅

   冨岡先生の行きつけの名物みむろ白玉屋に連れていって頂きました。

抹茶ともなか

この抹茶ともなかは最高に美味しかったです。

インタビュー内容はこちらから

    冨岡先生は本当にごぼうが好きな方でただ単に食べるのが好き

だけでなくルーツや食べ方、品種、由来等常に研究されてます。

日本の食文化を語る上でごぼうは絶対不可欠とおっしゃられてます。

   あじかん研究部井上さんとの出会いは2年前、井上さんが学会発表

をされた時に冨岡先生が発表を聞きすぐ2人が話をし意気投合して

ごぼうの話で3時間ぐらい盛り上がったそうです。今回はそれ以来

2度目でまた同じぐらいお話されてました。その後、先生に桜井の

大神神社へ案内して頂きせっかくなので参拝してきました。

非常に風情があり心がほっと一息つきました。

大神神社鳥居

本殿
本殿

大神神社砂利道

冨岡先生は是非山崎農園の山崎さんにお会いしたいと井上さんに
言われてました。この3人(学識者、生産者、メーカー)が集まれば
本当に最強のごぼう談義が始まりそうです。近いうちにそういった機会
をもうけまた取材します。
 冨岡先生、井上さん有難うございました。
    民間伝承におけるごぼうの利用法あじかん研究部井上淳司様記事

民間伝承におけるごぼうの利用法


「大和の食文化」著者:冨岡典子先生(近畿大学)

ごぼうふりふり

何の言葉でしょうか?
「大和の食文化」では、奈良県で良いことを表現する言葉であると記載されています。
実際、奈良県のひとに確認したところ、最近は聞いたとこがないということでしたが・・・

どちらにしても、奈良県の古い文化を大切にしている地域では、正月などの大切な祭事にごぼうがよくつかわれています。
五穀豊穣、子孫繁栄、ほそくながく堅実な家庭生活を祈る、縁起の良いお供え物なのですね。

冨岡先生が調べられた日本の民間伝承におけるごぼうの利用法を紹介します。

こうした利用法は、地域ごとに伝わった利用法です。
実際に効果があるかどうかは、科学的には証明されていません。
ただし、それは科学的な研究がされていないということなので、なにかしら関係はあるかもしれません。
研究が進められるといいですね

ごぼうの歴史

日本人はごぼうが大好きです。
きんぴらごぼうは、とても美味しいし、日本にしかありません。
ごぼうの研究は、すでに中国や韓国も始まっています。
私たちは、あまりに身近な野菜として見落としていたのかもしれません。
今こそ、ごぼうの素晴らしさを見直しましょう!!

ということで、まずはごぼうの基礎知識をまとめてみました。

 由来:ユーラシア大陸原産
 学名:Arctium lappa L.
 英名:Burdock
 栽培:日本、中国、台湾
 効能:整腸、抗炎症、利尿、血糖改善効果(ハーブ大辞典、薬用植物辞典)
 歴史:平安時代後期に野菜化

「備荒草木図びこうそうもくず」
「野山に自生するものは、葉をゆでて食べると良い」と書かれています。
このようにごぼうは、根だけではなく、葉も薬草として利用されてきました。

平安時代後期には、重要野菜として記録が残されています。
しゃきしゃきとした食感と香りが日本人に好まれ、健康にもよい野菜として定着してきました。

江戸時代の農書「田法記」には、「牛蒡こそ田畑一の作りもの銀に積もりて並ぶものなし」とも記され、価値の高い野菜だったことが伺えます。

近畿大学の冨岡先生は、縄文時代の貝塚から、ごぼうの種が発見されたといわれていました。
その歴史はとても深いのですね。

ごぼうの種(牛蒡子)
ごぼうの種は、中国で漢方薬として利用される。日本では医薬品扱い。
有効成分:アルクチン、アルクチゲニン
     抗炎症作用などの効能があり、民間療法として、乳腺炎や喉炎症などに利用される。

近代になって、ごぼうは食べ方も次々に進化しています。
ごぼうをマヨネーズで和えたごぼうサラダも美味しいですよね。
きんぴらバーガーやごぼうバーグなど、最近ではスイーツやお菓子にもなっています。
この古くて新しい「ごぼう」を、みんなでもっとたべましょう!

ごぼうは日本人にとって大事な野菜♪

お正月にお節料理を食べるように、祭りごとや神事と食の関係は深く、日本では独自の食文化が発達してきました。
昆布、大豆、米、人参、大根・・・そして忘れてはいけないのが「ごぼう」です。


(写真)総田十七講(ごぼう講)の膳部の「味噌和えごぼう」と「丸揚げごぼう」(福井県今立国中区)
毎年二月十七日斎行(冨岡典子先生提供)

日本食は、食材自体のうまみを活かした低塩低カロリーで食物繊維が多いのが特徴で、ヘルシーでおいしく美しいということで世界に広がりつつあります。
一方で、今の日本はというと、美味しさを追求し食の欧米化が起きているのはご存じのとおりです。
結果、メタボリックシンドロームが急増し、がんの死亡率統計をみても大腸がんが増加しています。

では、私たちはどうしたらよいのでしょうか?
それには原点回帰、つまり日本食を見直すことが大事だと思います。

日本の食文化を研究されている近畿大学の冨岡典子先生は、著書「大和の食文化」の中で次のように記述されています。

ごぼうは不老長寿の食べ物
-正月の祝い肴「たたきごぼう」の由来を探る-
 
日本の正月節日には、たたきごぼうが数の子・黒豆・田作りとともに祝いの肴の筆頭にあげられ、宮中の正月節会にはごぼうをはさんだ菱花びら餅が供せられる。ごぼうは日常食としても煮物、きんぴらなど種々に料理され、伝統的にハレの日にも日常的にも多く使われる野菜である。-中略-
 そういえば、近畿地方の正月祭事には五穀豊穣と子孫繁栄を祈年して、「牛蒡喰行事」(奈良県)、「牛蒡祭」(三重県)、「ごぼう講」(福井県)が斎行され、ごぼうが神事の中枢を成して、ハレの日の最上の食べ物として大量に消費されている。これらの事例を考えると、年の始めにごぼうを大量に食べる習俗のなかには、この一年、病気を予防し、健康を維持するという栄養・薬用としての効用を得る目的があったと考えられ、日本人が正月のおせち料理に「たたきごぼう」を食べるのは薬効を期待してのことだろう。参考資料:「大和の食文化」p117 著者 冨岡典子先生


(写真)牛蒡喰行事の供え物のごぼう(大豆の汁をかけて)と蓮華餅(奈良県田原本町多)
「大和の食文化」p114 冨岡典子先生提供